世界遺産の広報職員が教える京都「本当に癒されるパワースポットその④京都三大大社の三角結界」

この度の東京オリンピック開催決定、誠におめでとうございます。

また、今回のオリンピック誘致の実現に向け、尽力を注がれた関係者の皆さんへ、心よりお祝い申し上げます。

o(^▽^)o 

 2020年、私は48歳を迎えていますが、ぜひこの目でトップアスリートたちの競演を見てみたいものですね。

 

 

 さて、前回までの話で、「下賀茂神社」、「松尾大社」、「伏見稲荷大社」の鎮座されている位置関係に、「奇妙な共通点」が見られると気が付いた訳ですが、

 

今回の

「本物のパワースポット巡り」第4弾は

「京都三大大社の三角結界」

と題して、その理由について説明したいと思います。

 

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平安京の正面玄関であった羅城門があったと云われる跡地。

東寺から九条通りを西に約5分ほど歩いたところにある。

 

 

 私は約3年前、暇を見つけては、京都のパワースポット巡りを続けており、一度訪れた場所を記録するために一枚の地図を購入し、参拝後にはわかりやすいように「赤ペン」で印を付けていました。

 

 ある日、今後の予定を立てようと地図とにらめっこをしていると、「下鴨神社」と「松尾大社」と「伏見稲荷」の京都最古にして最重要な3社の位置関係が妙に気になりました。

 私はおもむろに定規を取り出して、この3つの社を直線で結んでみると、何と、この3社の位置関係は、偶然にもほぼ正確な三角形を描くことに気がつきました。

 

 「面白い偶然もあるもんやなぁ~」としばらく関心していましたが、これは本当に偶然の産物なのでしょうか?

 地図上で京都の中心部、後に平安京となる部分がピッタリと、またすっぽりとこの三角形の中にはまりこんでしまいますが、これもたまたまなのでしょうか?と考えるようになりました。

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Googleマップで図を作って取り込んでみました。見えにくいと思いますが…

すいません(^_^;)

 

 

 地図を見て頂ければとお分かりかと思いますが、三角形の内側には、天皇がお住まいになり、実際に政務をお執りになる「大極殿」、そして京の正面玄関口のランドマークである「羅城門」、その間を縦に走り京都の中央本通りを担う「朱雀大路」が丸ごと中央に収まります。

 

 

 じっくりと地図を見ていた私の脳裏には、その時、前回の「伏見稲荷大社編」の時に思いついた疑問が「ふっ!」と浮かび上がって来たのでした。

 

 詳しいことは、前回のブログを読み返していただけるとありがたいのですが…(^_^;

 

 とにかく私は以前から、この「伏見稲荷大社」に鎮座される主祭神の縁起の希薄さと、社殿の鎮座位置に対し、ほのかな疑問を抱き続けていました。

 

 そこで私が考えたのは

伏見稲荷大社は何らかの意図を持って創建された神社ではないか?

という事でした。

 

 この「伏見稲荷大社」は、他の二社に対し後から創建されています。

しかも、「伏見稲荷大社」は、「松尾大社」を創建した「秦都理」(はたのとり)と兄弟で「賀茂氏」より「養子縁組」で秦氏となった「秦伊呂倶」(はたのいろく)のよくわからない伝説により創建されています。

 

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賀茂氏の氏神「賀茂建角身命」(かもたけつぬみのみこと)を祀る「賀茂御祖神社」こと「下鴨神社

 

 

 このことから私は、秦氏」と「賀茂氏」の京都を二分する大豪族が互いに手を結び、自らの支配する地域の平安を願うため、以前より風水や地勢学の「四神相応」により護られていた「山城の国」の三方向に自らの祖神を配置し、より一層堅固な結界を造ったのではないか?と、推測しました。

 そのために、選ばれたのが「伏見稲荷大社」が鎮座する「稲荷山」ではないか?と思うようになりました。

 

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秦氏の氏神「大山咋神」(おおやまくいのかみ)を祀る「松尾大社」

 

 

 また「秦氏」は、後に桓武天皇による平安京造営の大スポンサーともなっています。

 

 この事柄を考えると、もともと結界を造るために創建し氏神を祀った「伏見稲荷大社」に、平安京の誘致に伴い大和朝廷と手を結ぶため、朝廷の大神「豊受大神」を祀り、「三角結界」の三点を活用し、その一点に朝廷の祖神を加えることで、京の平安を保とうとしたとするならば、私が思っている「伏見稲荷大社」に鎮座する神様の奇妙な違和感にも納得がいきます。

 

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賀茂氏から養子に入った秦氏が大和朝廷の伊勢神宮「外宮」の神「豊受大神」(とようけのかみ)と同一神の「宇迦之御魂大神 」(うかのみたまのおおかみ)を祀る「伏見稲荷大社

 

 

 また、平安京の羅城門や大極殿などの中心を担う建造物が結界がおりなす三角形の中心部に配置されているのにも納得がいきませんか?

 

 細かい事柄を学者さんたちに突っ込まれると太刀打ちできないかもしれませんが、この「結界」は、偶然というには不可解すぎます。

 とにかく私はこの平安京の「四神相応」に、「三大大社の三角結界」が持つ、「大いなる霊力」を含めた巨大なパワースポットの存在に「わくわく」してきました。

 それからというもの、私の「パワースポット巡り」はこの「三大大社の三角結界」を中心に巡る事となったのです。

 

 そうしているうち、この「三大大社」の他にも、京都には至る所で、寺社仏閣の持つ、「霊力」を巧みに配置した結界が引かれていることに気がつきました。

 私は「平安京を1200年以上にわたり護り続けるこれらの「結界」に「霊的なパワー」が宿らないはずがない」と思い、この「三角結界」を基準に、京都のあらゆる「パワースポット」を巡礼するようになりました。

 

 今後もこの「三角結界」に関係するパワースポットを、どんどん紹介していきたいと思いますので楽しみにしてくださいね。

(^∇^)V